ダイビングのタンクは酸素ボンベではない?中身が空気である理由

「ダイビングのタンクは酸素ボンベ?」と思う方もいるかもしれません。一般的なダイビングでは、純酸素ではなく、酸素と窒素を含む空気を圧縮して使います。この記事では、空気と純酸素の違い、純酸素を空気の代わりにそのまま使えない理由、タンクとレギュレーターの働きを一般知識として解説します。

当店の体験ダイビングでは、海に出る前にプールで呼吸方法や器材の使い方を練習します。呼吸の感覚や器材についての不安は、インストラクターにお伝えください。タンクの仕様などのご質問も、当店へお問い合わせいただけます。

タンクの中身は「圧縮した普通の空気」

一般的なダイビングで使うタンクに入っているのは、私たちが陸上で吸っているのと同じ空気を、高い圧力で押し込んだものです。空気は主に窒素と酸素からできていて、その割合は陸上の空気と同じです。特別なガスではなく、いつもの空気を小さなタンクにたくさん詰めている、と考えると分かりやすいでしょう。

タンクは金属製で、背中に背負うBCDに固定します。中の空気はそのままでは圧力が高すぎて吸えないため、レギュレーターという器材で吸いやすい圧力に下げてから口に届けます。この仕組みがあるので、水中でも陸上と同じ感覚で呼吸ができます。

「ボンベ」という言葉も、ダイバーの間では「タンク」や「シリンダー」と呼ぶのが一般的です。言葉を知っておくと、講習やブリーフィングでの説明が聞き取りやすくなります。タンクの大きさや本数は状況によって異なるため、当日の説明で確認してください。

ウミガメの横顔

なぜ「純酸素」ではないのか

深さと時間によって酸素の影響が変わるため

空気にも、呼吸に必要な酸素が含まれています。ただし、吸うガスの酸素の割合が高いほど、また深く潜るほど、体にかかる酸素の圧力(酸素分圧)は高くなります。その圧力と吸い続ける時間によっては、酸素中毒の危険があるため、純酸素を普通の空気の代わりに入れて同じ条件で潜ることはできません。

空気と純酸素は別のもの

空気は主に窒素と酸素の混合物です。「酸素ボンベ」という呼び方だけで、タンクの中身が純酸素だと考えないようにしましょう。

空気以外の呼吸ガスもある

レジャーダイビングでも、空気より酸素の割合を高めたエンリッチドエア(ナイトロックス)を使うことがあります。使用には専用の講習が必要で、ガスに応じた深さと時間の管理を学びます。

海底の石碑

タンクとレギュレーターの役割

タンクは空気を蓄える容器、レギュレーターは空気を吸える圧力に調整して口へ届ける器材です。レギュレーターには、口にくわえる部分と、タンクにつながる部分があり、さらにバディ用の予備(オクトパス)や、残圧計、BCDへ空気を送るホースが枝分かれしています。

初心者が覚えておきたいのは、レギュレーターは「吸えば空気が出て、吐けば泡になって出ていく」という単純な仕組みだということです。口にくわえて普通に呼吸すれば、それだけで空気が供給されます。講習や当日の指示に従い、息を止めずにゆっくり吸って吐くことを意識してください。

タンクの空気は潜っている間に少しずつ減り、残りの量は残圧計で確認します。減り方は深さ・呼吸・動きの量で変わり、こまめに確認してガイドに伝える習慣が大切です。残圧の見方や伝え方は、別の記事で詳しく解説しています。

初心者が知っておくと落ち着ける3つのこと

1つ目は、タンクの空気は「なくなる前に浮上する」ように計画されていることです。ガイドは残圧を確認しながら潜水を組み立てますが、参加者も自分で残圧計をこまめに確認し、ブリーフィングで指示された方法で伝えます。2つ目は、レギュレーターが口から外れても、講習で習う手順で戻せることです。体験ダイビングでは、インストラクターが常にサポートしているので、その場で助けてもらえます。

3つ目は、呼吸を止めないことが水中での基本だということです。慌てて吸い込んだり、息を止めて我慢したりせず、落ち着いて講習で習った呼吸を続けてください。空気を節約しようとして、吸う・吐く長さを無理に変える必要はありません。無理のない規則的な呼吸を続け、息苦しさや不安があるときはガイドやインストラクターへ合図してください。

「酸素が足りなくなるのでは」という不安の多くは、タンクの中身と仕組みを知ることで軽くなります。器材の役割が分かると、水中の呼吸はぐっと身近なものになります。

体験ダイビングは専用の器材で普段どおり呼吸できる

専用の器材を使うため普段と同じように呼吸ができ、最初はプールでしっかり練習します。ダイビングは泳ぐスポーツではなく、浮力を調整しながら進むアクティビティなので、泳ぎが苦手な方でも参加できます。呼吸の感覚は、海に出る前にプールで確かめてから海へ向かいます。

当日の流れは、受付・体調確認→着替え・準備→事前説明+プール講習→海での体験ダイビング(インストラクターが常にサポート)→シャワー・着替え・解散です。ダイビング器材はすべてレンタル込みで、特別な持ち物や事前準備はいりません。持ち物は水着・タオル(バスタオルはご用意があります)・着替え・日焼け対策・サンダル(濡れても良い履き物)が基本です。

SOLBOY DIVE CENTERには日本人インストラクターが在住しており、言葉の不安なく日本語で相談できます。SOLBOYの体験ダイビングは1ダイブ9,450円/人(レンタル込み)、追加ダイブは5,000円/人(お申し込みは当日のみ)、マンツーマンでのご案内は1ダイブにつき追加4,000円(税込)です。10歳以上・ライセンス不要で参加でき、お申し込みは原則2名以上です。他に体験ダイビングのご予約がある場合は1名様でも参加いただけることがあります(詳しくはお問い合わせ)。

初心者向けの体験ダイビング案内で当日の流れを確認し、疑問はLINEへ。料金は料金ページで確認して、予約フォームからお申し込みください。

よくある質問

ダイビングのタンクには酸素が入っているのですか?

一般的には、純酸素ではなく、酸素と窒素を含む普通の空気を圧縮して使います。専用の講習を受け、空気以外の呼吸ガスを使う場合もあります。

なぜ純酸素ではなく空気なのですか?

純酸素では、空気よりも同じ深さでの酸素分圧が高くなり、吸い続ける時間によっては酸素中毒の危険があります。空気の代わりにそのまま同じ条件で使うことはできません。空気以外のガスを使うには、専用の講習とガスに応じた管理が必要です。

タンクの空気はどのくらいで減りますか?

減り方は深さ・呼吸・動きの量で変わります。残圧計でこまめに確認し、ガイドに聞かれたら伝えるのが基本です。当店の体験ダイビングでは、インストラクターの説明と指示に従って確認してください。

体験ダイビングで呼吸が不安です。

SOLBOYの体験ダイビングでは専用の器材を使って普段と同じように呼吸でき、最初はプールでしっかり練習してから海へ向かいます。インストラクターが常にサポートします。

まとめ

一般的なダイビングでは、純酸素ではなく、酸素と窒素を含む普通の空気を圧縮して使います。レギュレーターが吸いやすい圧力に調整して口へ届けるので、息を止めずにゆっくり吸って吐けば、水中でも陸上と同じように呼吸できます。残圧はこまめに確認し、ガイドに伝える習慣を。空気以外のガスを使う場合は、専用の講習で深さや時間の管理を学びます。SOLBOYの体験ダイビングでは専用の器材で普段どおり呼吸でき、最初はプールで練習してから海へ向かいます。「酸素ボンベ」の誤解を解いておくだけで、水中の呼吸はぐっと身近になります。