セブ旅行の入国準備は、「航空券を買う前」と「出発の直前」の2つの時期に分けて確認すると漏れが減ります。航空券を買う前にはパスポートの残存期間と滞在日数、帰りの航空券を、出発の直前にはeTravelの登録とQRコードの保存を確かめます。
ここでは、日本国籍の方が観光で30日以内の旅行をする場合を前提に、何をいつ・どこで確認すればよいかを、マクタン島のダイビングショップSOLBOY DIVE CENTERがまとめました。記載している条件は、外務省やフィリピン政府などの公式情報を2026年9月26日に確かめたものです。入国の条件は変わることがあるため、出発前には必ず最新の公式情報で確認してください。
航空券を買う前に確認すること
パスポートの残存期間
日本のパスポートで渡航する方には、入国時点で滞在予定期間に6か月を加えた残存期間を確保する準備をおすすめします。外務省も、残存期間不足による搭乗・入国拒否の事例を踏まえて、この準備を強く推奨しています。日本旅券について例外を認めるフィリピン政府の案内はありますが、残存期間が短い場合は、購入前に利用する航空会社とフィリピン当局へ適用条件を確認してください。
航空会社の案内も確認します。セブパシフィックは、オンラインチェックインの案内の中で、パスポートの有効期間が旅行の予定から6か月以上残っていることを確かめるよう求めています。残存期間が足りない場合は、航空券を買う前に更新を済ませておくと安心です。
滞在日数が30日以内か
外務省によると、観光などの目的で30日以内(到着日から数えます)の滞在であれば、事前の査証(ビザ)は不要で、入国時に30日間有効の滞在許可が与えられます。30日を超える予定の場合は、入国前に必要な査証を取るか、滞在許可の期限が切れる前にフィリピン入国管理局で延長の手続きをします。
フィリピンを出国する航空券
外務省は、入国審査にあたって、有効なパスポートに加えてeTravelへの登録と、フィリピンを出国することが確認できる航空券が必要だとフィリピン政府が案内していると伝えています。往復で予約するか、片道で入国する場合は第三国へ出国する航空券も用意してください。この航空券は、現地でSIMを登録するときにも提示を求められます。
15歳未満の子どもが親と一緒に渡航しない場合
外務省によると、フィリピン国籍以外の15歳未満の子どもが一人で、または親(離婚している場合は親権者)の付き添いなしで渡航する場合は、事前に駐日フィリピン大使館または総領事館で父母・親権者が「扶養・保証の同意宣誓供述書」の認証を受け、入国時に入国管理局から確認書(WEG)の発給を受ける必要があります。祖父母や親戚と子どもだけで渡航する予定がある場合は、航空券を買う前に大使館・総領事館と航空会社へ確認してください。
出発の1か月前から数日前までに準備すること
- たびレジへの登録:外務省は、3か月未満の短期渡航者に「たびレジ」への登録をすすめています。滞在先の安全情報を日本語のメールで受け取れ、事件や災害の際の安否確認にも使われます。
- 現金の持ち込み額:フィリピン税関の案内では、外貨などが合計1万米ドル相当を超える場合は申告が必要です。ペソ建て通貨などが5万ペソを超える場合は、フィリピン中央銀行(BSP)の事前許可と申告が必要です。
- 医薬品や化粧品の量:外務省は、滞在日数に見合わないほど大量の医薬品や化粧品は、税関で課税や没収の対象になる可能性があると注意しています。旅行中に使う分を目安に用意しましょう。
- 予約内容の控え:帰りの航空券と宿泊先の住所は、入国審査、SIMの購入、タクシーでの行き先の伝達で使います。通信がなくても見られるよう、画像や紙でも持っておくと安心です。
出発の直前に:eTravelを登録する
eTravelは、フィリピンへの入国者などの情報を集めるオンラインの登録システムです。公式サイトのよくある質問によると、フィリピンに到着する外国人旅客は登録が必要で、登録は到着の72時間(3日)前からできます。日本からの直行便なら、出発の前日ごろに登録すればこの期間に収まります。
- 無料:登録に料金はかかりません。公式サイトは etravel.gov.ph だけです。公式サイトは、支払いを求めるサイトを偽物・詐欺として注意するよう呼びかけています。
- インターネット接続が必要:アプリのダウンロードは不要で、スマートフォンやパソコンのブラウザから登録します。日本を出る前に済ませておくと確実です。
- QRコードを保存する:登録の最後に表示されるQRコードは、画面を閉じる前にスクリーンショットを撮るか印刷します。搭乗前に航空会社の係員へ提示を求められます。
- 間違えたとき:国境管理の担当機関に処理される前であれば、公式サイトの「Edit Registration」から一部の情報を修正でき、QRコードもそこから再表示できます。
- 旅行のたびに必要:以前に登録したことがある場合も、旅行ごとに情報の更新が必要です。
到着時、緑のQRコードが表示されている人はそのまま入国審査に進み、赤のQRコードの人は検疫で追加の確認を受けます。赤は、入力に不足や誤りがある場合などに表示されます。
なお、公式のよくある質問で出国時の登録が必要な対象として挙げられているのは、フィリピン国籍の出国者です。帰国便についても航空会社から案内があれば、その指示に従ってください。
出発当日と帰国の準備
出発当日は、パスポート、eTravelのQRコード、帰りの航空券の控え、宿泊先の住所をすぐ出せるようにしておきます。セブパシフィックは、国際線では出入国の審査で印刷した搭乗券が必要になる場合があると案内しています。利用する航空会社の案内に合わせて準備してください。
日本に帰るときの手続きには、デジタル庁のVisit Japan Webが使えます。入国審査と税関申告に必要な情報を事前に登録できるサービスで、日本に帰国する方も利用できます。帰国日が近づいたら登録しておくと、日本の空港での手続きに備えられます。
時期別のチェックリスト
航空券を買う前
- 確認すること:パスポートの残存期間(滞在予定+6か月を確保することを推奨)、滞在日数が30日以内か、出国用の航空券、15歳未満の子どもだけの渡航の有無
- 確認先:外務省 海外安全ホームページ、駐日フィリピン大使館、航空会社
出発の1か月前〜数日前
- 確認すること:たびレジ登録、現金の持ち込み額、医薬品などの量、予約内容の控え
- 確認先:外務省、各予約の確認書
到着の72時間前から(出発の前日ごろ)
- 確認すること:eTravelの登録とQRコードの保存
- 確認先:eTravel公式サイト
出発当日
- 確認すること:パスポート、QRコード、帰りの航空券、宿泊先の住所、搭乗券
- 確認先:航空会社の案内
帰国の前
- 確認すること:Visit Japan Webの登録
- 確認先:デジタル庁
このほか、通信手段や空港に着いてからの動き方も、出発前に決めておくと到着後に慌てずに済みます。ダイビングなど海の予定を入れる方は、帰国便の日時が決まった段階で日程を組むと、潜った後に搭乗まで十分な間隔を取りやすくなります。
よくある質問
eTravelはいつ登録すればよいですか?
公式サイトによると、フィリピンに到着する72時間(3日)前から登録できます。登録にはインターネット接続が必要なので、日本を出発する前日ごろに済ませ、表示されたQRコードを保存しておきましょう。
eTravelの登録にお金はかかりますか?
かかりません。公式サイトは etravel.gov.ph だけで、公式サイト自身が、支払いを求めるサイトは偽物・詐欺だと注意を呼びかけています。
パスポートの残りが6か月ないと入国できませんか?
外務省によると、フィリピン政府は日本のパスポートは残存6か月未満でも入国できると発表していますが、実際に入国や搭乗を拒否された事例があります。外務省は、滞在予定期間に6か月を加えた残存期間のパスポートを用意するよう強くすすめています。
30日を超えて滞在したい場合は?
入国前に必要な査証を取るか、滞在許可の期限が切れる前にフィリピン入国管理局で延長の手続きをします。詳しい条件は駐日フィリピン大使館やフィリピン入国管理局で確認してください。
まとめ
セブ旅行の入国準備は、航空券を買う前にパスポートの残存期間・滞在日数・出国用の航空券を確かめ、出発の直前に、到着の72時間前から登録できるeTravelを無料の公式サイトで登録してQRコードを保存する、という2段階で進めます。15歳未満の子どもだけで渡航する場合などは、早めに大使館や航空会社へ確認が必要です。
入国の条件は変わることがあるため、外務省の海外安全ホームページ、駐日フィリピン大使館、eTravel公式サイト、利用する航空会社の案内で、出発前に最新の情報を確認してください。