ダイビングで最初につまずきやすいのが「潜降」、つまり水面から潜り始める動作です。空気を抜いたのに沈まない、沈み始めたら急に不安になる、耳抜きのタイミングが分からない。初心者からよく聞く悩みです。この記事では、潜降の一般的な手順と、沈めないときの原因、ゆっくり潜る理由を一般知識として解説します。
当店の体験ダイビングでは、インストラクターがそばでサポートし、海に出る前にプールで呼吸方法や器材の使い方を練習します。潜降は当日のインストラクターの指示に従って進め、うまく沈めないときや不安があるときは合図で伝えてください。
潜降とは:水面から潜り始める最初の動作
潜降とは、水面に浮いた状態から水中へ沈んでいく動作のことです。ダイビング全体の中では短い時間ですが、緊張しやすい場面でもあります。水面では体が自然と浮くようにBCDに空気が入っているので、潜降ではその空気を抜き、呼吸を整えて、少しずつ沈んでいきます。
初心者のうちは、「沈まない」「沈み始めたら怖い」という2つの壁があります。どちらも、手順を知って順番どおりに進めれば落ち着いて越えられるものです。潜降は勢いよく行うものではなく、ゆっくり、段階を踏んで行うものだと最初に覚えておきましょう。

潜降の一般的な手順
1. 合図と準備
潜る前に、バディやインストラクターと「潜降します」の合図を交わします。マスクが顔に合っているか、レギュレーターをしっかりくわえているか、フィンが脱げていないかを確かめてから始めます。
2. BCDの空気を抜く
BCDの排気ホースを上に持ち上げ、ボタンを押して空気を抜きます。ホースの先を高い位置にすると空気が抜けやすくなります。一気に全部抜かず、様子を見ながら抜いていくのがコツです。
3. 息をゆっくり吐く
肺の空気は浮力になります。ゆっくり長く息を吐くと体が沈み始めます。このとき、息を止めないことが大切です。沈み始めたら、普段どおりの呼吸に戻します。
4. ゆっくり沈み、こまめに耳抜き
沈み始めたら、体を立てた姿勢か少し前傾の姿勢で、フィンは動かさずに沈んでいきます。耳に圧を感じる前から、少しずつこまめに耳抜きをするのが基本です。耳が抜けないときや痛みを感じたときは、それ以上沈まずにインストラクターへ合図し、指示に従って少し浅い方へ戻ってやさしく耳抜きを試します。それでも抜けない場合や痛みが残る場合は、そのダイビングを中止します。無理に力を加えたり、何度も上下を繰り返したりしないでください。ロープや壁など、目印になるものがあれば、それを見ながら沈むと深さの感覚をつかみやすくなります。

沈めないときの原因と対処
いちばん多い原因は、BCDの空気が抜けきっていないことです。排気ホースを上に持ち上げていなかったり、体が傾いてBCDの上部に空気が残っていたりすると、押しても抜けません。姿勢を立て直し、ホースをいちばん高い位置にしてもう一度抜いてみましょう。
次に多いのが、緊張して息を吸い込んだままになっていることです。「沈もう」と意識すると無意識に息を止めて肺に空気をため込みがちです。無理に息を吐ききろうとせず、呼吸を止めずに続けます。沈めないときはインストラクターへ合図し、姿勢やBCDの排気を一緒に確認してください。フィンをバタつかせると逆に浮いてしまうので、足は動かさないようにします。
それでも沈まない場合は、ウエイトが体格やスーツに対して足りていない可能性があります。これは自分で判断せず、インストラクターやガイドに伝えて調整してもらいましょう。無理に潜ろうと力むほど、呼吸が乱れて浮きやすくなります。潜降がうまくいかない日があっても、次の回で急にできるようになることは珍しくありません。
ゆっくり潜る理由と耳抜きのタイミング
潜降をゆっくり行う理由は、耳抜きを間に合わせるためと、心の準備を整えるためです。急に沈むと、耳の圧に耳抜きが追いつかず、痛みや不快感で慌ててしまいます。「圧を感じる前に、少しずつ」を繰り返しながら沈めば、耳抜きは落ち着いて行えます。耳抜きのやり方そのものは、別の記事で詳しく解説しています。
もう一つの理由は、水中の環境に体と気持ちを慣らすことです。周りの景色、呼吸の音、水の冷たさ。ゆっくり沈むことで、こうした感覚に少しずつ慣れ、着底したときには落ち着いて動き始められます。速さを競う場面ではないので、隣の人より遅くても気にしないでください。
途中で不安になったら、そこで止まって呼吸を整え、インストラクターやバディに合図を出します。不安が続く場合は無理に続けず、中止を含めてインストラクターの指示に従ってください。
体験ダイビングはインストラクターがそばでサポート
ダイビングは泳ぐスポーツではなく、浮力を調整しながら進むアクティビティなので、泳ぎが苦手な方でも参加できます。体験ダイビングでは、インストラクターが常にそばでサポートしながら少しずつ沈んでいきます。
海に出る前には、センター内のプールで呼吸方法や器材の使い方を追加費用なしで練習できます。専用の器材を使うため普段と同じように呼吸ができ、最初はプールでしっかり練習します。
当日の流れは、受付・体調確認→着替え・準備→事前説明+プール講習→海での体験ダイビング(インストラクターが常にサポート)→シャワー・着替え・解散です。SOLBOY DIVE CENTERには日本人インストラクターが在住しており、言葉の不安なく日本語で相談できます。ダイビング器材はすべてレンタル込みで、特別な持ち物や事前準備はいりません。持ち物は水着・タオル(バスタオルはご用意があります)・着替え・日焼け対策・サンダル(濡れても良い履き物)が基本です。
SOLBOYの体験ダイビングは1ダイブ9,450円/人(レンタル込み)、追加ダイブは5,000円/人(お申し込みは当日のみ)、マンツーマンでのご案内は1ダイブにつき追加4,000円(税込)です。10歳以上・ライセンス不要で参加でき、お申し込みは原則2名以上です。他に体験ダイビングのご予約がある場合は1名様でも参加いただけることがあります(詳しくはお問い合わせ)。
初心者向けの体験ダイビング案内で当日の流れを確認し、疑問はLINEへ。料金は料金ページで確認して、予約フォームからお申し込みください。
よくある質問
空気を抜いたのに沈みません。なぜですか?
BCDの空気が抜けきっていないか、緊張して息を吸い込んだままになっていることが多いです。排気ホースを高く上げて抜き直し、ゆっくり長く息を吐いてみてください。それでも沈まない場合はウエイトの調整をインストラクターに相談します。
潜降中に耳が痛くなったらどうすればいいですか?
それ以上沈まずにインストラクターへ合図し、指示に従って少し浅い方へ戻ってやさしく耳抜きを試します。それでも抜けない場合や痛みが残る場合は、そのダイビングを中止します。痛みが出る前から、少しずつこまめに耳抜きをするのが基本です。
初心者でも潜降は自分でできますか?
インストラクターが常にそばでサポートしながら進めます。呼吸や器材の扱いは、海に出る前にプールで練習する流れです。
潜降はどのくらいの速さで行いますか?
速さや深さの目安は当日のインストラクターやガイドの指示に従ってください。耳抜きが間に合う速さで、少しずつ沈むのが一般的な考え方です。
まとめ
潜降は、合図→BCDの空気を抜く→ゆっくり息を吐く→フィンを動かさずに沈む→こまめに耳抜き、の順で行う最初の動作です。沈めないときは、空気の抜け残りと息のため込みを見直し、それでも沈まなければウエイトの調整をインストラクターに相談しましょう。ゆっくり潜るのは耳抜きを間に合わせ、気持ちを整えるためです。SOLBOYの体験ダイビングではインストラクターが常にそばでサポートし、海に出る前にプールで練習できます。うまく沈めないときや不安が続くときは合図し、無理に続けないことを大切にしましょう。