ダイビングを始めると、「頭が上がって足が下がる」「体が斜めになって進みにくい」と感じることがあります。こうした水中の姿勢を整えることを「トリム」と呼びます。この記事では、トリムとは何か、姿勢が崩れる原因と直し方、中性浮力との関係を一般知識として解説します。
当店の体験ダイビングでは、インストラクターが常にサポートし、海に出る前にプールで器材の使い方を練習します。姿勢が安定しないときやウエイトについて気になることは、インストラクターに伝えてください。
トリムとは:水中で体を水平に保つ姿勢
トリムとは、水中で頭からフィンまでが水平に近い一直線になっている姿勢のことです。飛行機が水平飛行しているイメージに近く、この姿勢だと水の抵抗が小さく、フィンの力がまっすぐ前に伝わります。逆に、頭が上がって足が下がる「立ち泳ぎ」のような姿勢では、フィンの力が上向きに逃げ、進みにくく疲れやすくなります。
トリムは上級者だけの技術ではなく、初心者ほど意識する価値があります。姿勢が整うと、同じキックで進みやすくなり、砂を巻き上げにくくなり、浮き沈みも安定しやすくなります。中性浮力の記事で紹介した「止まる」感覚と、トリムはセットで身についていくものです。最初から完璧を目指す必要はなく、自分の姿勢に気づけるようになることが第一歩です。

姿勢が崩れる原因と直し方
以下は一般的な一例で、器材や体格によって合う直し方は変わります。水中で迷ったら、インストラクターに確認してください。
頭が上がって足が下がる
いちばん多いパターンです。原因は、前を見ようとして顔を上げすぎていること、腕を下げて水をかいていること、膝を大きく曲げてフィンが下を向いていること、などです。直し方は、目線を少し前下に向けて首を楽にする、腕は体の前で軽く組むか体に沿わせる、膝を軽く曲げて足首を伸ばす、の3つを順に試すことです。
頭が下がって足が浮く
逆に、足が浮いて前のめりになる人もいます。ウエイトの位置やタンクの高さが影響していることが多く、自分では直しにくい要素です。講習や体験では、インストラクターに「足が浮きます」と伝えると、ウエイトや器材の位置を一緒に確認してもらえるのが一般的です。
体が横に傾く
片側だけ重い、片方の腕だけ動かしている、といった左右差が原因になります。両腕を同じ位置に置き、フィンを左右同じ大きさで動かすことを意識すると整いやすくなります。

トリムを整える3つのポイント
1つ目は目線です。前を見るために顔ごと上げるのではなく、目だけで少し前を見るようにすると、首と背中がまっすぐになり、頭が上がりにくくなります。2つ目は腕の位置です。手で水をかくと姿勢が崩れやすいので、腕は体の前で軽く組むか、体に沿わせて動かさないのが基本です。3つ目は膝と足首です。膝を軽く曲げて足首を伸ばし、フィンが水平より少し上を向くようにすると、キックの力が前に向きます。
この3つは、陸上でうつ伏せになって形を作ってみると感覚がつかみやすくなります。水中では、呼吸は続けたまま体の動きを止めて、自分の体がどちらに傾くかを観察し、目線・腕・膝の順に少しずつ直していきます。一度に全部を変えようとすると、かえって崩れやすくなります。
姿勢が整うと、水中で「止まる」ことが楽になります。止まれるようになると、生き物をじっくり見たり、写真を撮ったりする余裕が生まれ、ダイビングの楽しさが大きく変わります。
中性浮力・ウエイトとの関係
トリムは中性浮力と切り離せません。浮力が足りずに沈みがちだと、沈まないように頭を上げてフィンで支える姿勢になり、トリムが崩れます。逆に浮力が整っていると、力を抜いても同じ深さにとどまれるので、自然と水平に近づきます。まず浮力を整え、そのうえで姿勢を微調整する、という順番が一般的です。
ウエイトの量と位置も姿勢に影響します。腰の重りが後ろに寄っていると足が下がりやすく、前に寄っていると前のめりになりやすい、といった傾向があります。適切な量や位置は、体格・スーツ・器材に合わせて確認します。講習や体験では、インストラクターと一緒に確認するのが基本です。
トリムも浮力も、回数を重ねるほど自然に整っていきます。1回目でうまくいかなくても普通のことなので、焦らず、自分の姿勢に気づく練習から始めてみてください。
体験ダイビングはインストラクターが常にサポート
ダイビングは泳ぐスポーツではなく、浮力を調整しながら進むアクティビティなので、泳ぎが苦手な方でも参加できます。体験ダイビングでは、インストラクターが常にサポートしながら案内します。海に出る前には、センター内のプールで呼吸方法や器材の使い方を追加費用なしで練習できます。
当日の流れは、受付・体調確認→着替え・準備→事前説明+プール講習→海での体験ダイビング(インストラクターが常にサポート)→シャワー・着替え・解散です。ダイビング器材はすべてレンタル込みで、特別な持ち物や事前準備はいりません。持ち物は水着・タオル(バスタオルはご用意があります)・着替え・日焼け対策・サンダル(濡れても良い履き物)が基本です。
SOLBOY DIVE CENTERには日本人インストラクターが在住しており、言葉の不安なく日本語で相談できます。SOLBOYの体験ダイビングは1ダイブ9,450円/人(レンタル込み)、追加ダイブは5,000円/人(お申し込みは当日のみ)、マンツーマンでのご案内は1ダイブにつき追加4,000円(税込)です。10歳以上・ライセンス不要で参加でき、お申し込みは原則2名以上です。他に体験ダイビングのご予約がある場合は1名様でも参加いただけることがあります(詳しくはお問い合わせ)。
初心者向けの体験ダイビング案内で当日の流れを確認し、疑問はLINEへ。料金は料金ページで確認して、予約フォームからお申し込みください。
よくある質問
トリムとは何ですか?
水中で頭からフィンまでが水平に近い一直線になった姿勢のことです。水の抵抗が小さく、フィンの力がまっすぐ前に伝わるため、進みやすく疲れにくくなります。
頭が上がって足が下がります。どう直せばいいですか?
目線を少し前下に向けて首を楽にし、腕は体の前で軽く組み、膝を軽く曲げて足首を伸ばす、の順に試してみてください。一度に全部を変えず、呼吸は続けたまま体の動きを止めて、傾きを観察しながら少しずつ直します。
ウエイトの位置は自分で決めますか?
適切な量や位置は体格・スーツ・器材で変わります。SOLBOYの体験ダイビングでは器材はレンタル込みで、インストラクターが常にサポートするので、気になることはその場で伝えてください。
初心者でもトリムを意識する必要がありますか?
姿勢に気づけるだけで、進みやすさや疲れにくさが変わります。最初は完璧を目指さず、目線・腕・膝の3点を順に確認する程度で十分な練習になります。
まとめ
トリムは、水中で体を水平に保つ姿勢のことです。頭が上がって足が下がるときは、目線・腕の位置・膝と足首の順に少しずつ直し、浮力を先に整えてから姿勢を微調整しましょう。ウエイトの量や位置は体格や器材で変わるため、インストラクターと一緒に確認するのが基本です。SOLBOYの体験ダイビングではインストラクターが常にサポートし、器材はレンタル込みで、海に出る前にプールで練習できます。姿勢が整うと「止まる」ことが楽になり、水中の景色を眺める余裕が生まれます。