ダイビング中、タンクに残っている空気を確認するのはなぜ?

SOLBOY Learning Lesson 13 / 20(動きの理由を知る)|全20レッスンの一覧

一緒に潜っている相手がまだ空気を残していそうなとき、自分も同じくらい残っているだろう、と思ってよいのでしょうか?

この記事では、なぜ残っている空気を実際に確認する必要があるのかを、専門用語を使わずに説明します。確認のタイミングや合図のしかた、空気を長持ちさせるコツは扱いません。

まず何が起きるの?

タンクに入っている呼吸用の空気には限りがあり、水中で呼吸するたびに、残っている空気は減っていきます。

潜っている本人には、減っていく様子は見えません。

30秒で理解

  • タンクの空気には限りがあり、呼吸するたびに減っていく。減り方は人や状況で同じとは限らない。
  • 残っている空気は、時間や息の楽さではなく、タンクに残っている空気の圧力(残圧)を示す計器で繰り返し確認する。
  • 一緒に潜る相手やインストラクターがいても、自分の空気は自分で確認する。

なぜそうなる?

減り方は、いつも同じではない

空気の減り方は人によって大きく違い、同じ人でも寒さ・動く量・経験・深さによって変わり、一定ではありません。

なぜ違うのかは、前のレッスンで扱っています。

だから、同じ時間でも残りは同じとは限らない

減り方は人や状況で違うため、同じ時間潜っていても、一緒に潜る相手と自分の残っている空気が同じとは限りません。

感覚ではなく、計器で確かめる

残っている空気は、息の楽さや時間の感覚ではなく、計器で確認します。

減り方が状況で変わるため、ダイビング中は残っている空気を計器で繰り返し確認することが基本とされています。確認する間隔や回数の決まりは、この記事では扱いません。

自分の空気は、自分で確認する

ダイビング中は、自分の空気の残りと、一緒に潜る相手の空気の残りの両方に注意を払うことがすすめられています。相手やインストラクターが注意を払っていても、自分の空気は自分で確認します。

実際の海ではどう感じる?

空気の消費量はダイバーによって大きく異なり、同じダイバーでも寒さ・運動量・経験・深さで変わるため、潜水中ずっと自分と相手の空気を見守ることがすすめられている、と安全ガイドで説明されています。

「同じ時間潜っていれば、みんな同じくらい残っている」「まだ苦しくないから十分残っている」「インストラクターが見ているから自分は確認しなくてよい」「一度確認したら、しばらく見なくても大丈夫」とは考えません。残っている空気は計器で確認し、減り方は状況で変わるため繰り返し確認するのが基本とされています。

確認する意味が分かっていても、水中では他のことに気を取られて後回しになることがある、という話は次のレッスンで扱います。

この言葉はどういう意味?

ここまで出てきたものに、名前をつけておきます。

  • タンクに残っている空気の圧力を「残圧」と呼びます。残圧は、残っている空気の状態を確認する手がかりになります。
  • 残圧を表示する計器を「残圧計」と呼びます。残圧計はタンクの中の空気の圧力を表示し、残っている空気を確認する手がかりになります。

名前を覚えることが目的ではありません。「減り方は同じとは限らないから、計器で確かめる」という流れがわかっていれば十分です。

インストラクターと確認したいポイント

練習では、次の点をインストラクターと一緒に確認しましょう。

  • 自分の計器を見て、残りの空気を合図で伝えられているか
  • 動きの量や深さの変化から、空気の減りが早くなりそうな状況かどうか

参加者が自分で確認しなくてよい、という意味ではありません。

想定シナリオ:同じ時間なのに

【想定シナリオ】(実際の出来事ではなく、イメージをつかむための架空の例です)

同じくらいの時間、一緒に潜っていた相手が計器を見て残りを合図した。自分も同じくらい残っているだろうと思って計器を見たら、相手より減っていて驚いた、という場面。どちらかが間違えたわけではなく、時間は残りの量を教えてくれません。

この場面で思い出してほしいのは、同じ時間潜っていても残っている空気は同じとは限らない、だから自分の計器で確認する、ということです。

覚えて帰る3ポイント

  1. タンクの空気には限りがあり、水中で呼吸するたびに減っていく。減り方は人や状況で同じとは限らない。
  2. 残っている空気は、時間や息の楽さではなく、タンクの空気の圧力(残圧)を示す計器で繰り返し確認する。
  3. 一緒に潜る相手やインストラクターがいても、自分の空気は自分で確認する。

確認クイズ

Q1. 同じくらいの時間、一緒に潜っていた相手の空気がまだ多く残っていた。自分の空気は?

ア. 自分も同じくらい残っているはず イ. 減り方は人や状況で違うので、自分の計器で確認する ウ. 相手が残っているなら、自分は確認しなくてよい

Q2. 残っている空気がどれくらいかは、どうやって知る?

ア. 苦しくなってきたら分かる イ. 潜った時間からだいたい分かる ウ. タンクの空気の圧力を示す計器で確認する

答え:Q1はイ。減り方は人や状況で違うため、同じ時間でも残っている空気は同じとは限りません。自分の計器で確認します。

Q2はウ。残っている空気は、息の楽さや時間の感覚ではなく、残圧計で確認します。

次に理解するとよいこと

この記事では、残っている空気を確認する意味を見てきました。次は、水中で確認が後回しになりやすい理由を見ていきます。

  • 水中で確認が後回しになりやすい理由は、次のレッスンで扱います。
  • 人によって空気の減り方が違う理由は、前のレッスンで扱っています。
  • 水中で呼吸が増えることがある理由は、前のレッスンで扱っています。
  • ダイビング全体で空気をどう考えるか、空気が少なくなったときにどうするかは、別のレッスンで扱います。