ダイビングで、一緒に潜る相手と二人一組で潜るのはなぜ?

SOLBOY Learning Lesson 16 / 20(水中で実際に起こること)|全20レッスンの一覧

ダイビングでは、二人一組で潜るのが基本だと聞くことがあります。インストラクターやガイドがいるのに、なぜわざわざ相手と組んで潜るのでしょうか?

この記事では、一緒に潜る相手と二人一組で潜る理由を、専門用語を使わずに説明します。潜る前の確認項目、合図の種類、はぐれたときにどうするかは扱いません。

まず何が起きるの?

レジャーダイビングでは、二人一組で潜ることが一般的な良い習慣とされ、一人で潜らないことがすすめられています。

前のレッスンで見たように、人が一度に向けられる注意には限りがあります。水中では自分ひとりでは見えないことがあり、一緒に潜る相手は互いの深さ・時間・空気の残りを見ることができます。

30秒で理解

  • レジャーダイビングでは二人一組で潜ることが一般的な良い習慣で、一人で潜らないことがすすめられている。
  • 一緒に潜る相手は、ひとつの単位として動き、互いの深さ・時間・空気の残りを見て、小さな問題が大きくなる前に気づく助けになる。
  • 3人以上では互いを把握しにくくなり、はぐれる可能性が上がることがある。

なぜそうなる?

二人一組は、ひとつの単位として動く考え方

二人一組で潜ることは、一緒に潜る人同士がひとつの単位として動き、互いの安全に一定の責任を持つ、という考え方です。

インストラクターやガイドがいても、相手を見ることは参加者自身にも含まれます。

互いの深さ・時間・空気を見ることができる

一緒に潜る相手は、互いの深さ・時間・空気の残りを見ることができ、小さな問題が大きくなる前に気づく助けになります。

前のレッスンで扱ったように、自分の空気は自分で確認します。相手の空気の残りも見る、というのは、意識する対象がひとつ増えるということです。

何か起きたとき、助けになることがある

足がつる、何かに絡まるなど、水中で何か起きたとき、一緒に潜る相手は助けになることがあります。何か起きたときの対応のしかたは、別のレッスンで扱います。

人数が増えると、互いを把握しにくくなる

指導団体の解説では、3人以上のグループでは互いを把握するのが難しくなり、はぐれる可能性が上がることがあると説明されています。人数が増えると、同時に対応することも増えます。

この言葉はどういう意味?

ここまで出てきた相手に、名前をつけておきます。

一緒に潜り、互いを見ている相手を「バディ」と呼びます。

名前を覚えることが目的ではありません。「ひとつの単位として動き、互いを見る」という考え方がわかっていれば十分です。

実際の海ではどう感じる?

初めてのうちは、自分のことで手一杯で、一緒に潜る相手がどこにいるかまで気が回らない場合があります。全員に当てはまるわけではありません。

「インストラクターやガイドがいれば相手を見なくてよい」「相手を見るのは何か起きたときだけでよい」「人数が多いほど安全」「自分は経験が浅いから相手の役には立てない」とは考えません。一緒に潜る相手は互いの深さ・時間・空気の残りを見ることができ、それ自体が助けになり、互いの安全に一定の責任を互いに持ちます。

インストラクターと確認したいポイント

練習では、次の点をインストラクターと一緒に確認しましょう。

  • バディとの距離を保ち、互いを見る動きがあるか
  • 自分の計器だけでなく、相手の様子にも目を向けているか
  • 人数が増えた場面で、周囲の把握が追いつかなくなっていないか

ひとつの様子だけで原因を決めつけるものではありません。

想定シナリオ:相手が先に気づいてくれた

【想定シナリオ】(実際の出来事ではなく、イメージをつかむための架空の例です)

自分は空気の残りを見るのを忘れていたが、一緒に潜っていた相手が先に自分の計器を見て、残りを尋ねる合図をしてくれた、という場面。空気は十分に残っていて、どちらかが間違えたわけでもありません。

この場面で思い出してほしいのは、一緒に潜る相手は互いの空気の残りを見ることができ、小さな問題が大きくなる前に気づく助けになる、ということです。

覚えて帰る3ポイント

  1. レジャーダイビングでは二人一組で潜ることが一般的な良い習慣で、一人で潜らないことがすすめられている。
  2. 一緒に潜る相手(バディ)は、ひとつの単位として動き、互いの深さ・時間・空気の残りを見て、小さな問題に早く気づく助けになる。
  3. 3人以上では互いを把握しにくくなり、はぐれる可能性が上がることがある。

確認クイズ

Q1. 「バディ」とは?

ア. 一緒に潜り、互いを見ている相手 イ. 空気を分けてくれる人 ウ. インストラクターのこと

Q2. 一緒に潜る相手を見ることが助けになるのはなぜ?

ア. 相手が自分の代わりに空気を確認してくれるから イ. 互いの深さ・時間・空気の残りを見て、小さな問題が大きくなる前に気づけるから ウ. 人数が多いほど安全だから

答え:Q1はア。バディは一緒に潜り、互いを見ている相手で、ひとつの単位として動き、互いの安全に一定の責任を持ちます。

Q2はイ。相手は互いの深さ・時間・空気の残りを見ることができ、小さな問題に早く気づく助けになります。自分の空気は自分でも確認します。

次に理解するとよいこと

この記事では、一緒に潜る相手と二人一組で潜る理由を見てきました。次は、慣れていない器材だと注意が多く必要になる理由を見ていきます。

  • 慣れていない器材だと注意が多く必要になる理由は、次のレッスンで扱います。
  • 緊張すると呼吸や余裕がどう変わるかは、前のレッスンで扱っています。
  • 残っている空気を確認する意味は、前のレッスンで扱っています。
  • 相手に何か起きたときの対応や、続けるか中止するかの判断は、別のレッスンで扱います。