続けるより、やめたほうがよい場合があるのはなぜ?

SOLBOY Learning Lesson 20 / 20(判断のもとになること)|全20レッスンの一覧

「やめたい」「不安がある」を自分から伝えにくいことがあります。続けるより、やめたほうがよい場合があるのは、なぜでしょうか?

この記事では、続けるよりやめたほうがよい場合がある理由を、専門用語を使わずに説明します。やめるときの合図の形や手順、そのあとの上がり方、緊急時の対応は扱いません。中止の合図やその後の上がり方は、担当インストラクターと確認してください。

まず何が起きるの?

DAN(ダイバーの安全を扱う団体)や PADI(ダイビングの指導団体)の解説では、誰でも、どのダイビングでも、いつでも、どんな理由でも中止できる、というのがダイビングの基本原則とされています。

やめることは失敗ではなく、安全のための判断です。

30秒で理解

  • 誰でも、どのダイビングでも、いつでも、どんな理由でも中止できる、というのが基本原則。
  • 体調や気分、寒さ、器材、海の状況、経験を超えた潜水、何かおかしいという感覚は、どれも中止の理由になる。健康と安全を危険にさらしてまで続ける理由はない。
  • 周りの圧力で不安なことをせず、自分も圧力をかけない。中止する意思は相手やガイドへ伝える。前・途中・後に体調が良くないと感じたら、相手やガイドにすぐ伝える。

なぜそうなる?

誰でも、いつでも、やめてよい

誰でも、どのダイビングでも、いつでも、どんな理由でも中止できる、というのがダイビングの基本原則とされています。

やめる理由は、大きなことでなくてよい

中止の理由には、体調や気分がすぐれない、寒い、器材の問題、海の状況、経験を超えた潜水、何かおかしいという感覚などがあります。

何かおかしいと感じたら、その感覚を無視しないことがすすめられています。健康と安全を危険にさらしてまで続ける理由はないとされています。

周りの目より、自分の感覚

誰かに圧力をかけられて不安なことをするべきではなく、自分も他の人に圧力をかけません。中止に否定的に反応する相手は、よい相手ではないとされています。

やめる意思は、相手やガイドへ伝える

ダイビングを中止する意思は、一緒に潜っている相手やガイドへ伝えます。ダイビングの前・途中・後に体調が良くないと感じたら、一緒に潜る相手やガイドにすぐ伝えることがすすめられています。

実際の海ではどう感じる?

初めてのうちは、「やめたい」「不安がある」を自分から伝えにくい場合があります。全員に当てはまるわけではありません。

「よほどのことがないとやめられない」「周りに迷惑なので我慢して続けるべき」「やめたいと思っても言わずに我慢するもの」「体調が少し悪いくらいなら言わずに潜ってよい」とは考えません。誰でも、いつでも、どんな理由でも中止できるのが基本原則で、何かおかしいという感覚も理由になります。中止する意思は相手やガイドへ伝えます。

初めての人に起こることがある例

DAN と PADI の解説では、中止の理由として体調や気分の不調・寒さ・器材の問題・海の状況・経験を超えた潜水・何かおかしいという感覚が挙げられ、周りの圧力で続けないことが繰り返し説明されています。

理由がはっきり説明できなくても、何かおかしいという感覚を無視しないことがすすめられています。

インストラクターと確認したいポイント

不安や違和感について、次の点を担当インストラクターと確認しましょう。

  • 自分から「やめたい」「不安がある」を伝えやすいか
  • 表情・動き・合図への反応に普段と違うところがないか
  • 同行者や周りの人から、続けるよう圧力がかかっていないか

ひとつの様子だけで原因を決めつけるものではありません。

想定シナリオ:理由ははっきりしないけれど

【想定シナリオ】(実際の出来事ではなく、イメージをつかむための架空の例です)

潜り始めてしばらくして、はっきりした理由はないのに何となく落ち着かず、思い切って相手に「やめたい」と伝えた。相手はすぐに応じた、という場面。体に問題は起きておらず、誰かが間違えたわけでもありません。

この場面で思い出してほしいのは、何かおかしいという感覚も中止の理由になり、中止する意思は相手やガイドへ伝える、ということです。

覚えて帰る3ポイント

  1. 誰でも、どのダイビングでも、いつでも、どんな理由でも中止できる、というのが基本原則。
  2. 体調や気分、寒さ、器材、海の状況、経験を超えた潜水、何かおかしいという感覚は、どれも中止の理由になる。健康と安全を危険にさらしてまで続ける理由はない。
  3. 周りの圧力で不安なことをせず、自分も圧力をかけない。中止する意思は相手やガイドへ伝える。前・途中・後に体調が良くないと感じたら、相手やガイドにすぐ伝える。

確認クイズ

Q1. ダイビングを途中でやめてよいのは、どんなとき?

ア. 誰でも、いつでも、どんな理由でもやめてよい イ. 器材が壊れたときだけ ウ. インストラクターが許可したときだけ

Q2. 何となく落ち着かないだけで、はっきりした理由がないときは?

ア. 理由が説明できないなら続けるべき イ. その感覚を無視せず、やめたい意思を相手やガイドへ伝えてよい ウ. 周りに迷惑なので我慢する

答え:Q1はア。誰でも、どのダイビングでも、いつでも、どんな理由でも中止できるのが基本原則とされています。

Q2はイ。何かおかしいという感覚も中止の理由になり、感覚を無視しないことがすすめられています。中止する意思は相手やガイドへ伝えます。

次に理解するとよいこと

この記事では、続けるよりやめたほうがよい場合がある理由を見てきました。ここまでで、初心者向けの基本のレッスンはひと区切りです。

  • 緊張すると呼吸や余裕がどう変わるかは、前のレッスンで扱っています。
  • 一緒に潜る相手と二人一組で潜る理由は、前のレッスンで扱っています。
  • 1本のダイビング全体で空気をどう考えるかは、前のレッスンで扱っています。
  • やめるときの合図や、そのあとの上がり方は、この記事では扱いません。