セブ旅行の時期を決めるとき、「雨季を避ければよい」とだけ考えると、休みの取りやすさや現地の祝日・行事との重なりを見落としがちです。旅行時期は、天気の傾向、日本での休み、フィリピン側の祝日や行事という3つを重ねて選ぶと、候補を絞りやすくなります。
旅行時期は、雨の少なさだけでなく、休みの取りやすさや街の行事も合わせて選びましょう。海の予定を中心に考えている方には、セブ島ダイビングのベストシーズンの記事で、当店の海の楽しみ方もご案内しています。
時期選びは「天気・休み・現地の予定」を重ねる
最初に、何を優先するかで候補になる時期を整理しておきましょう。どの時期にも良い面と注意点があり、「この月なら必ず快適」という時期はありません。
雨の少なさ
- 候補になりやすい時期:3〜4月
- あわせて確認したいこと:2027年は3月25〜27日が聖週間の祝日にあたる
台風の影響を減らしたい
- 候補になりやすい時期:全国で台風が特に多い7〜10月以外
- あわせて確認したいこと:セブでは11〜12月に台風が接近・上陸した年もあり、ほかの月も熱帯低気圧は発生し得る
休みを取りやすい
- 候補になりやすい時期:年末年始・ゴールデンウィーク・夏休み
- あわせて確認したいこと:同じ時期に旅行する人が多く、予約は早めに比べる
街の行事を見たい
- 候補になりやすい時期:1月のシヌログ、4月27日のラプラプ・デー
- あわせて確認したいこと:人出が多い日は移動に余裕を持たせる
以下で、それぞれの根拠と考え方を順に見ていきます。
天気で選ぶなら、マクタンの月別降水量を見る
フィリピンの気象機関PAGASAは、国全体の一般的な区分として6〜11月を雨季、12〜5月を乾季としています。ただし、旅行先の傾向は地点ごとの資料で見るほうが確かです。PAGASAが公表しているマクタン国際空港の1991〜2020年の平年値では、月ごとの降水量は次のとおりです。
- 1月:135.1mm
- 2月:88.9mm
- 3月:60.9mm
- 4月:55.6mm
- 5月:94.4mm
- 6月:180.7mm
- 7月:210.6mm
- 8月:157.9mm
- 9月:190.4mm
- 10月:207.6mm
- 11月:131.0mm
- 12月:171.9mm
雨の少なさを目安にするなら、年間で最も少ない4月と、その次に少ない3月が候補です。平年の降雨日数は、3月が7日、4月が5日です。反対に、6〜10月は降水量の多い月が続きます。
見落としやすいのが12月と1月です。全国の区分では乾季に入りますが、マクタンの平年値では12月が171.9mm、1月が135.1mmと、3〜4月の2倍以上あります。「乾季だから雨は少ない」とひとまとめにせず、月ごとに見ておくと予定を立てやすくなります。
ここで紹介した数字は長い年月の平均で、旅行する年や日の天気を示すものではありません。3〜4月でも雨の日はありますし、雨の多い月でも晴れる日はあります。出発が近づいたら、PAGASAの予報や警報で最新の状況を確認してください。
台風が気になる場合の考え方
PAGASAによると、フィリピンの監視区域に入る熱帯低気圧は年平均で約20個、そのうち8〜9個がフィリピンを横断します。台風シーズンのピークは7〜10月で、台風のおよそ7割がこの期間に発生しています。これはフィリピン全体の統計で、セブが毎年この時期に影響を受けるという意味ではありません。反対に、この4か月を外せば安心というわけでもありません。PAGASAは、フィリピンを含む北西太平洋の熱帯低気圧は主に5〜11月に発生し、ほかの月に発生することもあると説明しています。セブでも、2021年12月には台風オデットの接近に備えて当店のあるラプラプ市で住民の予防避難が行われ、2025年11月には台風ティノ(国際名Kalmaegi)がセブ州に上陸しました。台風の影響をできるだけ避けたい方は、全国で台風が特に多い7〜10月を外すことが一つの目安になりますが、11〜12月に旅行する場合も台風への備えは省かないようにしましょう。
フィリピンでは台風などの自然災害で飛行機や船が止まることがあると、外務省も案内しています。7〜10月や11〜12月に旅行する場合は特に、次の点を予約前に確認しておくと安心です。
- 航空券と宿泊の変更・取消の条件、手数料がかかる時期
- 帰国日の前日に、動かせない予定を入れすぎていないか
- 海に出る予定を、滞在の後半だけに詰め込んでいないか
旅行中に熱帯低気圧が近づいたときは、PAGASAの発表や航空会社・宿泊先の案内を確認し、無理に外出や移動をしないことが大切です。
休みで選ぶなら、日本の連休とフィリピンの祝日を両方見る
休みを取りやすい時期は、同じように旅行する人が多い時期でもあります。旅行業の標準約款(観光庁・消費者庁)では、海外のパッケージツアーの取消料を定める際の「ピーク時」を、12月20日〜1月7日、4月27日〜5月6日、7月20日〜8月31日としています。この時期に出発するなら、航空券や宿の空き状況と料金を早めに比べておくと、選べる範囲が広がります。
日本の祝日を見ると、2027年は4月29日(木)が昭和の日、5月3日(月)〜5日(水)が憲法記念日・みどりの日・こどもの日です。
フィリピン側の祝日も確認しておきましょう。フィリピン大統領府が公表した2027年の祝日では、キリスト教の聖週間にあたる3月25日(聖木曜日)と3月26日(聖金曜日)が祝日、3月27日(聖土曜日)が特別休日です。年末は12月24日のクリスマスイブ、25日のクリスマス、30日のリサール記念日、31日の大晦日が祝日や特別休日に並びます。
祝日は、店や施設の営業日・営業時間が普段と変わることがあります。2027年の3〜4月に雨の少なさを優先して旅行する場合、聖週間と日程が重なるかを確認し、行きたい施設の営業案内をあわせて見ておきましょう。
街の行事で選ぶなら、シヌログとラプラプ・デー
セブで最も知られている祭りが、セブ市のシヌログです。フィリピン観光省によると、シヌログはサント・ニーニョ(幼きイエス)をたたえて毎年1月の第3日曜日に開かれ、色鮮やかな衣装の踊りと太鼓のリズムで街がにぎわいます。2027年の第3日曜日は1月17日ですが、その年の正式な開催日程と会場は主催者の発表をご確認ください。
祭りを目当てにする方は、宿泊地から会場までの移動と帰り道を先に考えておきましょう。祭りに参加しない方も、この時期にセブ市内や空港方面へ移動する予定があれば、普段より時間に余裕を持たせると慌てずに済みます。
当店のあるラプラプ市にとって大切な日が4月27日です。1521年のマクタンの戦いにちなみ、共和国法でこの日は全国の「ラプラプ・デー」と定められ、ラプラプ市では特別休日になります。旅行日と重なる場合は、市内の施設の営業案内を確認しておきましょう。
候補の時期が決まったら確認したいこと
時期の候補が二つ三つに絞れたら、次の順で具体的な日程を詰めていきます。
- 航空券の到着・出発時刻と、変更・取消の条件を比べる
- 宿泊地を決め、滞在中の祝日や行事と重なる日を書き出す
- 海で過ごす日と観光の日を、旅の目的に合わせて並べる(予定を入れずにゆっくり過ごしたい日があれば、その日も分けておく)
- 天候で予定を動かす場合に、入れ替えられる日を1日つくる
海遊びを旅程に入れる方へ、当店の考え方もお伝えしておきます。当店では、雨が降っていても水中の透明度や安全性に大きな影響がなければ、基本的に通常どおりダイビングを行っています。天気と海況の関係は雨の日のダイビングの記事をご覧ください。海と観光を1日にどう組み合わせるかは、ダイビングも観光も楽しむセブ旅行プランで一例を紹介しています。
連休に海の予定を入れるなら、目的に合わせて海に使う日数を決めておくと、航空券や宿を選びやすくなります。
- 海を一度体験する:ライセンスがなくても参加できる体験ダイビングを、旅程の前半に1日入れる
- ライセンスの取得を目指す:当店のオープンウォーターコースは2日間の講習(1人48,600円・レンタル込み)。連休の中に、2日間続けて海に使える日をとる
- ライセンスを持って何日も潜る:ファンダイビングを何日か入れる。ダイビングの後は飛行機に乗るまで時間をあける必要があるので、帰国便の日時も合わせて考える
旅行の候補日が決まり、体験ダイビングやファンダイビング、ライセンス講習を入れたい方は、日程と人数、ダイビング経験を添えてLINE公式アカウントからご相談ください。料金は料金ページ、講習の内容はライセンスのページにまとめています。
セブ旅行の計画でお悩みの方へ。当店では、ダイビングはもちろん、観光やお食事、滞在中の過ごし方など、ダイビング以外のご相談も無料で承っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
セブで雨が少ないのは何月ですか?
マクタン国際空港の1991〜2020年の平年値(PAGASA)では、4月が55.6mm、3月が60.9mmで、年間で最も降水量の少ない2か月です。長年の平均なので、旅行日の天気を保証するものではありません。
12月や1月は乾季なので雨が少ないですか?
全国の一般的な区分では乾季ですが、マクタンの平年値では12月が171.9mm、1月が135.1mmで、3〜4月より多くなっています。雨の少なさを重視する場合は、月ごとの数字で比べるのがおすすめです。
台風の時期に旅行しても大丈夫ですか?
PAGASAによると、フィリピン全体の台風シーズンのピークは7〜10月です。ただし、ほかの月に発生することもあり、セブでは11月や12月に台風が接近・上陸した年もあります。7〜10月や11〜12月に旅行する場合は、航空券や宿の変更・取消条件を予約前に確認し、帰国前日に余裕を持たせた日程にしておきましょう。旅行中は公的機関や航空会社の最新情報を確認し、無理な移動は避けてください。
シヌログは毎年いつ開かれますか?
例年は1月の第3日曜日が中心です。2027年の第3日曜日は1月17日ですが、正式な開催日程と会場は主催者の発表をご確認ください。
まとめ
セブ旅行の時期は、天気・休み・現地の予定を重ねて選びます。雨の少なさでは3〜4月が候補ですが、2027年は3月下旬に聖週間の祝日があります。台風の影響を減らしたい方は、全国で台風が特に多い7〜10月を外すのが一つの目安ですが、セブでは11〜12月に台風が接近・上陸した年もあります。12〜1月は全国の区分では乾季でもマクタンでは雨が少なくありません。
候補日が決まったら、航空券と宿の条件、祝日と行事、予定を入れ替えられる日を確認して日程を固めましょう。海遊びを入れたい方は、候補日を添えて当店へご相談ください。
気候資料:PAGASA、マクタン国際空港、1991〜2020年平年値。台風:PAGASA、フィリピン通信社(2021年12月・2025年11月の報道)。祝日:フィリピン大統領府公表の2027年祝日(布告1427号)、内閣府「国民の祝日」。確認日:2026年9月26日。