水の中では、空気の大きさがどうして変わるの?

SOLBOY Learning Lesson 4 / 20(基礎を知る)|全20レッスンの一覧

前のレッスンで、深く潜るほど「まわりから押す力」が強くなることを見ました。この記事では、その押す力が強くなると、水の中の「空気」に何が起きるのかを、専門用語を使わずに説明します。

耳やマスクのことは前のレッスンで扱いました。ここでは、空気の大きさの変化だけを見ていきます。

まず何が起きるの?

空気を入れて口を閉じた柔らかい袋を持って水の中へ沈んでいくと、袋はだんだん小さくなります。そして、浮かび上がってくると、袋はまた大きくなっていきます。

ダイビングで使う器材やスーツの中にも空気が入っています。だから、深さが変わると、自分の浮き沈みも変わっていくことがあります。

30秒で理解

  • 深く沈むほど、まわりから押す力は強くなる。
  • 閉じた柔らかい空間の空気は、押す力が強くなると小さくなり、弱くなると大きくなる。
  • 器材やスーツの中の空気も同じように変わり、それが浮き沈みの変化と関係する。

なぜそうなる?

深くなるほど、まわりから押す力が強くなる

水の中では、深く沈むほど、まわりの水が押す力が強くなります。これは前のレッスンで見たことの復習です。

押す力が強くなると、空気は小さくなる

空気が、袋のように柔らかく閉じた場所に入っているとします。まわりから押す力が強くなると、その空気は小さくなります。深く沈むほど押す力が強くなるので、空気はさらに小さくなります。

浅くなると、空気はまた大きくなる

浮かび上がってきて、まわりから押す力が弱くなると、小さくなっていた空気はまた大きくなります。

器材やスーツの中の空気も、同じように変わる

浮き沈みの調整に使う器材(BCD)や、ウエットスーツの中にも空気があります。この空気も、深くなると小さくなり、浅くなると大きくなります。この空気の大きさの変化は、浮き沈みの変化と関係しています。器材の使い方は、あとのレッスンで見ていきます。

実際の海ではどう感じる?

沈んでいく途中や、浮かび上がってくる途中で、自分の浮き沈みが変わっていくのを感じることがあります。深さが変わったあとに「さっきより沈みやすい」「さっきより浮きやすい」と気づく人もいます。

そのときに思い出してほしいのは、「深さが変わると、器材やスーツの中の空気の大きさが変わる」ということです。浮き沈みの調整のしかたは、次のレッスン以降で見ていきます。

この言葉はどういう意味?

ここまでの内容を、言葉で整理しておきます。

  • まわりから押す力のことを「圧力」と呼びます。深くなるほど強くなります。
  • 閉じた柔らかい空間の空気は、圧力が強くなると小さくなり、弱くなると大きくなります。

名前や数式を覚えることは、この記事の目的ではありません。「深くなると空気は小さくなり、浅くなると大きくなる」という感覚がつかめていれば十分です。

初めての人に起こることがある例

深さが変わったときに浮き沈みが変わることに、あとから気づく場合があります。「空気の大きさが変わったから」とは、その場では結びつかないこともあります。すべての人がそうなるわけではありません。

そのときに思い出してほしいのは、「深さが変わると、空気の大きさが変わる」ということです。

インストラクターと確認したいポイント

練習では、次の点をインストラクターと一緒に確認しましょう。

  • 深さが変わったあと、自分の浮き沈みにどのような変化があるか
  • 浮かび上がる途中で、浮き方が強まっていないか

想定シナリオ:袋の空気を見ながら沈む

【想定シナリオ】(実際の出来事ではなく、イメージをつかむための架空の例です)

水面で空気を入れて口を閉じたビニール袋を持って、少しずつ沈んでいく。袋がだんだんしぼんでいく。浮かび上がると、袋がまたふくらんでいく、という場面。

この袋で起きていることが、器材やスーツの中の空気でも起きています。

覚えて帰る3ポイント

  1. 深く沈むほど、閉じた柔らかい空間の空気は小さくなる。
  2. 浮かび上がると、空気はまた大きくなる。
  3. 器材やスーツの中の空気も同じように変わり、浮き沈みの変化と関係する。

確認クイズ

Q1. 空気の入った柔らかい袋を持って深く沈むと、袋の空気はどうなる?

ア. 大きくなる イ. 変わらない ウ. 小さくなる

Q2. 浮かび上がっていくと、器材やスーツの中の空気はどうなる?

ア. 小さくなる イ. 大きくなる ウ. なくなる

答え:Q1はウ。深くなるほど押す力が強くなり、閉じた柔らかい空間の空気は小さくなります。

Q2はイ。押す力が弱くなると空気は大きくなり、浮き沈みの変化と関係します。

次に理解するとよいこと

この記事では、深さが変わると空気の大きさが変わり、それが浮き沈みと関係することを見てきました。次は、水中で「沈みも浮きもしない」でいられるのはなぜか、を見ていきます。

  • 水中で、沈み続けず浮き続けずにいられるのはなぜ?(次のレッスン)
  • 耳やマスクで感じる押される感じについては、前のレッスンで扱っています。