ダイビングでは、なぜ重りをつけるの?多すぎても少なすぎても困る理由

SOLBOY Learning Lesson 6 / 20(動きの理由を知る)|全20レッスンの一覧

ダイビングでは、体に重り(ウエイト)をつけることがあります。なぜ、わざわざ重くするのでしょう?

この記事では、重りをつける理由と、重りが多すぎても少なすぎても困る理由を、専門用語を使わずに説明します。

まず何が起きるの?

潜る前に、体に重りをつけます。必要な重りの量は、水の種類、スーツ、シリンダー、器材などで変わります。そして、多すぎても少なすぎても、水の中で困ることがあります。

多すぎる場合と少なすぎる場合では、困り方が違います。この記事では、その両方を見ていきます。

30秒で理解

  • スーツや体・器材には浮こうとする側があり、それを調整するために重りを使う。
  • 重りが多すぎると、つり合いをとるために器材へ入れる空気が増える場合があり、姿勢や動きにも影響する場合がある。
  • 重りが少なすぎると、沈んでいくことや、一定の深さにとどまることが難しくなる場合がある。

なぜそうなる?

スーツや体・器材には、浮こうとする側がある

ウエットスーツや体、器材には、水の中で浮こうとする側(浮力)があります。この浮力を調整するために、重りを使います。

多すぎると、器材へ入れる空気が増える場合がある

上へ行こうとする側と下へ行こうとする側がつり合って、大きく浮きも沈みもしない状態を「中性浮力」と呼びます。重りが多すぎると、この状態をとるために、浮き沈みを調整するために使う器材(BCD)へ、より多くの空気が必要になる場合があります。

多すぎると、姿勢と動きにも影響する場合がある

重りが多すぎると、姿勢が立ち気味になり、水の抵抗や動く量が増える場合があります。

少なすぎると、沈みにくく、とどまりにくい

水面から下へ沈んでいくことを「潜降」と呼びます。重りが少なすぎると、潜降や、一定の深さを保つことが難しくなる場合があります。

必要な重りは、人と条件で変わる

必要な重りの量は、水の種類、スーツ、シリンダー、器材などで変わります。

実際の海ではどう感じる?

多すぎる場合と少なすぎる場合で、起きやすいことは違います。

  • 多すぎる場合:器材へ入れる空気が増える場合があり、姿勢が立ち気味になって、動く量が増える場合がある。
  • 少なすぎる場合:潜降や、一定の深さを保つことが難しくなる場合がある。

どちらも、重りの量が条件に合っていないときに起きることです。合う量は、水の種類、スーツ、シリンダー、器材などで変わります。

この言葉はどういう意味?

ここまで出てきたものに、名前をつけておきます。

  • 体につける重りを「ウエイト」と呼びます。
  • スーツや体・器材が水の中で浮こうとする側を「浮力」と呼びます。
  • 上へ行こうとする側と下へ行こうとする側がつり合って、大きく浮きも沈みもしない状態を「中性浮力」と呼びます。
  • 浮き沈みを調整するために使う器材を「BCD」と呼びます。使い方は別のレッスンで扱います。

名前を覚えることが目的ではありません。「浮こうとする側を調整するために重りを使い、量が合わないと困る」という流れがわかっていれば十分です。

初めての人に起こることがある例

重りを多めにつけて潜るダイバーが少なくないことと、その影響(空気の量・姿勢・動き)が報告されています。

「重りは多いほど安心」「沈めないなら重りを足せばよい」「体重から一律に決まる」とは考えません。多すぎる重りは空気の量・姿勢・動きに影響する場合があり、必要な量は条件で変わります。沈めないときの考え方は、別のレッスンで扱います。

インストラクターと確認したいポイント

練習では、次の点をインストラクターと一緒に確認しましょう。

  • 水面や浅い場所で、浮きすぎ・沈みすぎていないか
  • 潜降したあとの姿勢が、立ち気味になっていないか

想定シナリオ:重りを足してもらったら

【想定シナリオ】(実際の出来事ではなく、イメージをつかむための架空の例です)

水面でなかなか沈めず、重りを足してもらった。今度は水中で足が下がって体が立ち、BCD へ空気を入れないと浮けない、と感じた場面。

この場面では、重りが条件に合っていないことが、空気の量と姿勢に影響しています。

覚えて帰る3ポイント

  1. 重りは、スーツや体・器材の浮こうとする側を調整するためにつける。
  2. 多すぎると空気の量・姿勢・動きに影響する場合があり、少なすぎると潜降や一定の深さの維持が難しくなる場合がある。
  3. 必要な重りは、水の種類・スーツ・シリンダー・器材で変わる。

確認クイズ

Q1. 重りが多すぎるとどうなりやすい?

ア. BCD へ入れる空気が増え、姿勢が立ち気味になる場合がある イ. いつでも楽に泳げる ウ. 何も変わらない

Q2. 必要な重りの量は何で決まる?

ア. 体重だけ イ. 水の種類・スーツ・シリンダー・器材など ウ. その日の天気

答え:Q1はア。多すぎる重りは、より多くの空気を必要とし、姿勢や動きに影響する場合があります。

Q2はイ。必要な重りは条件で変わります。

次に理解するとよいこと

この記事では、重りをつける理由と、多すぎ・少なすぎで困る理由を見てきました。次は、器材と呼吸、姿勢、沈めないときの考え方を、それぞれのレッスンで見ていきます。