水中で体を水平にすると、なぜ楽に泳ぎやすいの?

SOLBOY Learning Lesson 8 / 20(動きの理由を知る)|全20レッスンの一覧

水中で泳ぐとき、体が水平に近い場合と、足が下がって立ち気味の場合では、水の受け方が変わります。

この記事では、体を水平にすると、なぜ楽に泳ぎやすいのかを、専門用語を使わずに説明します。泳ぎ方の技術そのものは扱いません。

まず何が起きるの?

足側が下がって身体が立ち気味になると、水の抵抗が増え、位置を保つためにフィンを動かし続けることになりやすくなります。

身体や器材がより流線形になると、水中での抵抗を減らしやすくなります。

30秒で理解

  • 身体や器材がより流線形になると、水中での抵抗を減らしやすい。
  • 抵抗が減ると、移動に必要な運動量を減らしやすい。
  • ウエイトやシリンダー、浮き沈みを調整するために使う器材(BCD)の浮力位置は姿勢へ影響する。

なぜそうなる?

身体の向きで、水の抵抗が変わる

身体や器材がより流線形になると、水中での抵抗を減らしやすくなります。

抵抗が減ると、動く量も減らしやすい

抵抗が減ると、移動に必要な運動量を減らしやすくなります。

足が下がると、動き続けることになりやすい

足側が下がって身体が立ち気味になると抵抗が増え、位置を保つためにフィンを動かし続けることになりやすくなります。

重りやシリンダーの位置が、姿勢に影響する

体につける重り(ウエイト)やシリンダー、浮き沈みを調整するために使う器材(BCD)の浮力位置は、姿勢へ影響します。調整の方法は、別のレッスンで扱います。

実際の海ではどう感じる?

初めてのダイバーでは、足が下がって体が立ち、フィンを動かし続けて余計に動いてしまう場合があります。すべての人に当てはまるわけではありません。

そのときに思い出してほしいのは、「身体や器材が流線形に近いほど、水中での抵抗を減らしやすい」ということです。

この言葉はどういう意味?

ここまで出てきたものに、名前をつけておきます。

  • 水中での身体の向き・バランスを「トリム」と呼びます。
  • 体につける重りを「ウエイト」と呼びます。
  • 浮き沈みを調整するために使う器材を「BCD」と呼びます。

名前を覚えることが目的ではありません。「流線形に近いほど抵抗が減り、動く量も減らしやすい」という流れがわかっていれば十分です。

初めての人に起こることがある例

初めてのダイバーでは、自分では水平のつもりでも、足が下がっている場合があります。すべての人に当てはまるわけではありません。

「速く泳げないのはフィンを強く動かす力が足りないからだ」「姿勢は気持ちの問題で器材とは関係ない」とは考えません。体の向きで抵抗が変わり、ウエイトやシリンダー、BCD の浮力位置が姿勢へ影響します。

インストラクターと確認したいポイント

練習では、次の点をインストラクターと一緒に確認しましょう。

  • 自分では水平のつもりでも、足が下がる・膝が落ちる・手を使って姿勢を保つといった様子がないか
  • フィンを動かし続けているか、止まっていられるか

想定シナリオ:自分では水平のつもりだったのに

【想定シナリオ】(実際の出来事ではなく、イメージをつかむための架空の例です)

自分では水平に泳いでいるつもりだったのに、あとで動画を見たら足が下がって体が斜めになっていて、ずっとフィンを動かしていた、という場面。

この場面では、身体が立ち気味になって抵抗が増え、位置を保つためにフィンを動かし続けることになっています。

覚えて帰る3ポイント

  1. 身体や器材がより流線形になると、水中での抵抗を減らしやすい。
  2. 抵抗が減ると、移動に必要な運動量を減らしやすい。足側が下がって立ち気味になると、抵抗が増えてフィンを動かし続けることになりやすい。
  3. ウエイトやシリンダー、BCD の浮力位置は姿勢へ影響する。この向き・バランスをトリムと呼ぶ。

確認クイズ

Q1. 体を水平に近づけると、なぜ楽に泳ぎやすい?

ア. 水の抵抗を減らしやすく、動く量も減らしやすいから イ. 水が温かくなるから ウ. 重りが軽くなるから

Q2. 姿勢に影響するものはどれ?

ア. ウエイトやシリンダー、BCD の浮力位置 イ. 海水の色 ウ. マスクの色

答え:Q1はア。身体や器材が流線形に近づくと抵抗を減らしやすく、移動に必要な運動量を減らしやすくなります。

Q2はア。ウエイトやシリンダー、BCD の浮力位置は姿勢へ影響します。

次に理解するとよいこと

この記事では、体を水平にすると楽に泳ぎやすい理由を見てきました。次は、沈めない・沈みすぎるときの考え方を見ていきます。

  • 潜ろうとしても沈めない、または沈みすぎるのはなぜ?(次のレッスン)
  • 重りについては、前のレッスンで扱っています。
  • 浮き沈みを調整する器材と呼吸については、前のレッスンで扱っています。